4月17日の浪花節な北尾さん会見だがこれはこれでよかったのかもしれない

投資

先日、ダルトン案に出てきた北尾さんが会見を行いました。1時間30分ほどありますが見ていない人は時間のあるタイミングで見ることをおすすめします。

SBIホールディングス北尾会長兼社長らが会見 フジ・メディアHDの改革に向けた事業構想として“メディア・IT・金融の融合戦略”など説明

結論としてこれはこれでよかった

会見はとても浪花節でした。ニュース記事では「敵対する場合は5%を買うこともできる」という発言もありましたが、それは目的ではなく、スポンサーに戻ってきてもらえるようにお互いに協力して真っ当にやろうや、力を貸すで、ということを話していました。

良いと感じたのは、役員にはなるも報酬を受け取らず株式も持たず、ただ適任を選んで再建に協力してくれるということでした。そのため、北尾さんはネクシーズの近藤さんのみを推薦したとのことです。

不動産の取り扱いと裏の見方について

優良不動産については必ずしも売って株主に配当するわけではなく、デジタル化やコンテンツの再作成などにお金を使う可能性もあることも話していました。ダルトンや村上ファンドにとってはこれは誤算でしょう。ただ、コンテンツ制作会社の企業価値は現在とても高まっています。IPを利用できる会社のPERは非常に高く評価されています。事業から配当ができる方が正解なのは経営として間違いがない。

また変な話ですが、ここで対決姿勢を見せてしまうと買収期待で株価が上がってしまって、まだ株を持たない北尾さんがは不利となり、村上ファンド側は売却という選択肢が出てきます。そう考えるとこのタイミングで会見をしたのは、株価がどんどんと上がってしまうことを避ける目的があったのかもしれません。そう考えると今回の会見はこれでよかった気がしています。

北尾さんのキャラは当時のまま

今は昔の話ですが、就職活動でSBIグループを受けると、最終面接は北尾さんと直接話をして決まっていました。学生さんは順番に並んで2~3分北尾さんとおしゃべりをして合否が決まります。私はそこで落ちてしまいましたが、大企業にしては珍しい面接でした。就職活動の際には、北尾さんの本を購入して読みましたが、今回の会見のように曲がったことが大嫌いというのは変わっていないということがよくわかりました。

人が会社を動かしている

SBIが新生銀行を買収してうまくいったのは、北尾さんの考え方が身について、考え方がきちんとした役員を二人ほど送りこんだらうまくいった、ということでした。

今回の会見は、人が会社を動かしているということを改めて思い出させてくれた会見でした。会見中に株価が下がりましたが、事業としてうまくいけばもっと上がるのではないではないでしょうか。

あの会見を見ていると、ちょっとお金お金しすぎていたな、と反省する人も多かったのではないでしょうか。私はそうでした。

追記:現経営陣とも打ち解けムード

4月17日の夜にHD会長の金光さんが会見を行いました。会社案として、北尾さんと近藤さんを含めた案がでてくるかもしれませんね。また金光さんの会見ですが厳しい質問はあるも態度としては立派でした。金光さんと清水さんは事情をわかっているものとして残してもうよいのではないかという気がしています。

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